Ich verstehe nicht.

冷静と情熱の間を表現できないアラサー

靴を磨くということ

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ここ最近、自分がいつも履いている
革靴を磨いている時間が無くて
「自分の靴汚いなあ」と思っていた。
 家に帰るまでは「帰って靴磨こう」と思っていても、家に帰ったらそんなことは忘れてしまう。

今日はこれから大事な会議があって、しかもプレゼンする立場にある。
そんな中、こんな汚い靴では向かえないと靴磨きをしてくれる店を探した。
秋葉原駅直結のアトレの2FにWaltzという靴磨きを専門にしている店を見つけたので早速、出張前に足を運んでみた。

運よく先客は居なかったので、すぐに靴磨きをしてくれた。
靴は履いたままでいい。
小さな台に靴を乗せると、店員さんが向かいに座り靴を磨いてくれる。
今まで靴磨きをこうやってお金を払って人にお願いしてやってもらうことはなかった。

ここはスタンダードプランで一回1200円。
最初は1200円は高いと感じたが、
磨いてもらううちにそんなことは思わなくなってきた。
まず、店員のお兄さんは、最初にブラシで汚れを取る。
手に巻いたウエスにワックスを付けて靴を磨いてくれる。

なんていうか、自分の足をマッサージされてるかのような小気味良さである。
動きも素早く、見る見るうちに靴がピカピカに輝く。

「俺の靴ってこんなに綺麗になるのかよ…」

それと同時に、今日のプレゼンの事を考えて頭がゴチャゴチャしていた気持ちを落ち着かせる事が出来た。

15分ほどで靴磨きは終わる。
その間、何も考えること無く、目の前で靴を一生懸命磨いてくれている人の作業を見る。
何故かとても心地よかった。

本来お金を払って靴を磨いてもらう立場だが一生懸命な仕事っぷりに、ありがとうと言う言葉が自然と出た。

サラリーマンはもちろんのこと、東京近郊で就職活動を控えている学生は是非一度行って欲しい。

あの靴磨きから仕事とは何か、自分がやるべきことは何か、お金を払ってその対価として商品を提供して満足してもらえるか。
そこまで考えろとは言わないが、そこらへんの喫茶店で面接の事を考える位なら一度、店に足を運んで革靴を磨いてもらった方がいい。
そこで、心の余裕がきっと生まれるはず。

言い方は悪いが、たかが靴磨き。
それを、お金をもらって「されど靴磨き」にするサービスは凄いと思った。
プロとしてあるべき姿を見た気がする。